松葉杖歩行方法
松葉杖歩行方法
リハビリを開始するにあたり必ず避けて通れないのが、松葉杖の調整方法・歩行方法です。今回は「松葉杖の調整方法・歩行方法」をお伝えします。
目次:
松葉杖とは
標準的な松葉杖は杖の手の側が松葉のように二股に分かれており、最上部の横木を脇の下に挟み、間に張られた持ち手を持って歩行します。
こうすることで普通の杖よりも身体を支えやすく安定した歩行が可能になります。
ただし上半身の各部が健常で一定の筋力があることと、
相応のバランス感覚が必要とされるため、老人などには向きません。
どういう人が使用するのか
松葉杖を使用・処方される方には様々なパターンが存在します。
・片方の足の骨を骨折した方。
・体重をかけるのを制限された方。
・T字杖よりも松葉杖の方が良いと判断された方。
など様々です。
どういう機能が要求されるのか
松葉杖を使用するに当たっては、各機能が要求されます。
・片足立位ができること
・両上肢が使えること
・状況判断できる方
・使用可能な体力がある方
などです。
どうやって使用するのか
実際に使用すると至った場合注意点があります。
・脇に突き刺さった状態でしようしないこと。
・十分肘を伸展(伸ばして)手掌支持ができること。
・手掌支持をする場所がおおよそ大転子付近
・立ち座りの時には松葉杖は離す
+アルファ
・この字型に松葉杖を降り出すと接地しやすくなる
リハビリで練習してから使用する場合
リハビリで使用を検討する場合以下の順番で評価していきます。
・車椅子から免荷しながら起立可能か
・片足立位が可能か
・平行棒内で片足歩行が可能か
・松葉杖を両脇に挟む力があるか
・松葉杖を手掌で支える力があるか
・松葉杖を使用する体力があるか
(屋外使用で階段が登れるか)
以上ができない場合は松葉杖を使用するよりも車椅子でいることの方が良い場合が多いです。
松葉杖を使用に至って転倒しては意味ありませんから。
終わりに
松葉杖の評価はほんの1単位の時間で終わらせる必要があるかと考えています。
初期介入からいかに素早く評価を行えるかが大切になってきます。
若い方であればスムーズに使用できるかと思います。
高齢になればなるほど、松葉杖を使用するリスクを考えなくてはいけません。
参考にされてみてください。