きくてぃブログ

〜理学療法士の日常の全て〜

靭帯について

靭帯は膝関節の静的な安定化に貢献している。

 

 

 静的安定化機構

 靭帯 :内側・外側側副靭帯、前・後十字靭帯、膝蓋大腿関節の靭帯

 半月板 :大腿脛骨関節の安定化(線維軟骨組織)

 

 

 

また膝関節の大腿脛骨関節の安定にはACLとPCLが捻れることで、安定している。

 

中心性靭帯安定化機構(ACLとPCLの捻れによる)

 

ACLは膝関節伸展位+内旋位で緊張する

脛骨内旋 +  大腿骨外旋 ⇨膝関節安定 となる。

 

knee-inなどで大腿骨が内旋し、下腿外旋しているケースなどは膝不安定になりやすい。

 

特に、膝OAであると、下腿外旋・大腿骨外旋であり、

捻りが生まれないから不安定になりやすい。

 

 

ちなみに、

動的安定化機構

 内側広筋:膝蓋大腿関節において、膝蓋骨を内側に引き寄せる

 膝窩筋:膝関節屈曲位で脛骨関節面に対して垂直化し、求心位をとる

 

これらの靭帯が破綻することで、膝関節周囲の筋肉が過緊張になったり、疼痛を出現させたりする。

 

 

腸脛靭帯

腸脛靭帯は膝関節の側方を安定させる

しかし過緊張が起こると脛骨外側の可動が制限されて、回旋できなくなる。

また膝蓋骨とも繋がっていて、過緊張は膝蓋骨の外側変位にも繋がる。