尿蛋白が出る:腎臓と血圧上昇の理由
腎臓の働き
腎臓の働きには以下のようなものがあります。
・体の水分の量と濃度を調節すること
・血液をろ過する
・血圧を調節する
・赤血球を作るホルモンを分泌
・ビタミンDを活性化(骨の強度を保つ)
血液をきれいにしておくためには、
一定以上の血液が腎臓を通過しないといけません。
そのため血液量が少なくなると、
腎臓自身が血圧を上げるホルモンを分泌して血液量を増やします。
尿蛋白が出る
尿からタンパク質は通常出ません。
タンパク質は体に大切な構成成分です。
健康であればほとんど尿に混ざりません。
しかし、腎臓に病気が起きると、
濾過機能を持つ糸球体をタンパク質が通過して尿に出るようになります。
タンパク質が糸球体から出ること自体糸球体に負担になり
病気の進行を早めます。
血圧上昇する
腎臓に病気があると、腎臓内部の血管が細くなり、
腎臓の血液量が減ります。
すると腎臓は、血液量を保つために血圧を上げるホルモンを出します。
血圧を上げることで腎血流量を保とうとします。
しかし血圧が高いと糸球体内部の細い血管が傷つけられ、
結果的に腎臓の機能はより早く低下してしまいます。
アルブミン尿とは
タンパク質の中でも分子量がより小さいものをアルブミンと言います。
タンパク尿のほとんどはアルブミンですが、微量のアルブミンはタンパク尿が陽性になる前から尿中に現れます。
そのため、病気の早期発見に役立ちます。