医療上の意思決定の種類まとめ
病気が終末期になってくると、本人や周りの意思決定を確認する必要があります。
今回は意思決定と医療上の決定の種類をご紹介。
意思決定
意思決定をする時には以下の二つの基準があります。
最適化意思決定
もっとも合理的でより良いと考えられる意思決定です。
情報がとても大事であり、意思決定を行うための援助となります。
満足化意思決定
情報は最適でも、当人が決定した際不満足であればそれは最善であっても最高な決定ではありません。時には周りとは違う決断をしたとしても、本人の満足度による決定とする意思決定です。
その為には周りの援助者が必要となり相談できる相手が必要となります。
医療上の意思決定の段階
(図:安芸地区医師会より)
DNAR
:心肺停止時の対応
リビングウィル
:DNAR+胃瘻や気管切開などの医療処置
アドバンス・ディレクティブ(AD)
:リビングウィル+代理意思決定者の決定(他の人)
アドバンス・ケア・プランニング(ACP)
:アドバイス・ディレクティブ + 「○○○○○○○○○○○○」
アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning :ACP)とは、
患者さん本人と家族が医療者や介護提供者などと一緒に、現在の病気だけでなく、意思決定能力が低下する場合に備えて、あらかじめ、終末期を含めた今後の医療や介護について話し合うことや、意思決定が出来なくなったときに備えて、本人に代わって意思決定をする人を決めておくプロセスを意味しています。
しかしながら、「ADは終末期の50%が心肺蘇生や人工呼吸器の治療を受けた。JAMA1995」という報告があります。
その為、ADよりACPである必要があります。
(図:安芸地区医師会より)
遠隔転移のある肺がん患者さんに対し緩和ケアチーム「早期からの緩和ケア」が終末期からではなく、診断早期から介入するという取り組みが行われました。
緩和ケアチームが入ることで、寿命が伸び、うつが減少し、QOLアップ、終末期の抗がん剤を使用しなくていいとう結果が出ました。
まとめ
意思決定とACPが診断早期より行われることで、当人が満足する結果となっています。
ぜひ参考にされて見てください。