脛骨神経麻痺 (足根管症候群)
腓骨神経麻痺はよく聞いたことがありますし、臨床ではよく出会います。
しかし、坐骨神経から出る脛骨神経麻痺はあまり馴染みがないかもしれません。
今回は脛骨神経麻痺についてご紹介。
目次
脛骨神経の支配筋肉
としては・・・
大腿二頭筋長頭
ヒラメ筋
足底筋
膝窩筋
後脛骨筋
長趾屈筋
長母趾屈筋
脛骨神経の麻痺
脛骨神経の完全麻痺
大腿骨顆部や脛骨プラトー部の挫滅的な粉砕骨折に伴って発症することがありますが、
稀な神経麻痺です。
脛骨神経が完全麻痺すると、
腓腹筋,ヒラメ筋の麻痺により足関節の底屈,内反,足趾の屈曲が困難となり
踵足(外反鉤足)を示します。
踵足(外反鉤足)
踵足は,足のつま先が宙に浮き,踵だけで接地する足の変形
脛骨神経の不全麻痺
脛骨神経麻痺の代表は,
絞扼性神経障害の足根管症候群です。(神経の完全断裂ではなく)
圧迫部位としては、
屈筋支帯、ヒラメ筋深層、母指外転筋深層
運動麻痺:底屈不能、つま先立ち困難、足指屈曲困難
知覚異常:外果、足部外側、足底部の異常
といった、症状が出ます。
ぜひ参考にしてみてください。