半月板の構造
大腿脛骨関節の適合性を高める作用がある。
膝関節の適合性を高めるために半月板は移動する。
どのように動くかというと、内側半月板は
屈曲:後方
伸展:前方
内旋:前方
外旋:後方
に移動する。
内側半月板の後角には、
半膜様筋腱が後十字靭帯や後方関節包を介してくっついている。
半膜様筋などの軟部組織の短縮や筋力低下などの機能不全が生じることで
内側半月板の移動が制限され
半月板損傷が引き起こされる可能性がある。
大腿脛骨関節の圧縮応力を減少させる緩衝作用がある。
半月板損傷していると、吸収できずに関節の不安定性を助長することになる。
また半月板自体の可動性が低下し
屈曲時に後方で圧縮ストレスを受けて
疼痛が出現する可能性がある。
内側半月板の構造
3層のコラーゲン線維から構成される。
せん断ストレスや圧縮ストレスに抗する構造である。
以下のものが、内側半月板の辺縁部1/3に存在している
侵害受容器である自由神経終末
機械受容器であるルフィニ小体、パチニ小体、ゴルジ腱器官
辺縁部での内側半月板損傷により、膝内側部痛が出現すると考えられる。
評価方法
McMurray test
Thessaly test
圧痛 test
なぜ半月板損傷したのか?が大事
1.膝関節内反ストレス
2.軟部組織の機能低下による半月板の移動制限
半膜様筋からの後斜靭帯の線維が半月板に付着する
大腿四頭筋の筋力低下
(膝関節伸展に伴い膝蓋骨は上方へ移動、それにより膝蓋靭帯と横靭帯を連結する膝蓋下脂肪体や半月膝蓋靭帯が緊張し、半月板を前方へ移動させる。)
3.膝蓋下脂肪体の拘縮:膝蓋靭帯の深層にある脂肪⇨半月板の後方移動を制限
屈曲拘縮による靭帯緊張が低下し側方不安定性